先日作ったお芝居の広告の続きで当日プログラムを作成する関係もあり、スタッフ全員が出席しての顔合わせに行って来た。もちろん脚本家の先生や出演する俳優さんたちも全員揃う。僕にとっては初めての世界なので緊張しながらも興味津々で参加してきた。主演の女優さんは僕を見つけるなり、ご丁寧に先日刷り上がったポスターを褒めてくれた。スタッフ全員が順番に自己紹介をし、僕の番になったとき司会の方が「ポスターをデザインした・・・」との注釈をしてくれると全員が笑顔で拍手してくれた。
いったいこの雰囲気は何なんだろう・・・。今まで常にピラミッドの底辺を這いまわるだけの存在だと思っていたデザイナーごときに対してこの温かさ。なんて居心地の良い世界なんだろう、と心底思った。
顔合わせの後は、主催者、脚本家の挨拶の後、演出家の話が始まった。最初に、美術担当者に対してイメージを伝える。舞台の使い方や、大道具の見せ方なども大まかに説明していた。どうやら、このお芝居は演出家が仕切っているらしい。言葉のひとこと一言が重く、そして分かりやすい。おそらくこの調子で音楽や衣装も演出家のイメージをそれぞれの担当者が作っていくのだと思う。
その後、初めての本読みを見学させてもらった。そもそも今回の芝居事態が「詠み芝居」という形式なので本読みはとても重要。俳優陣も初めて合わせて読むので途中つかえたり漢字を間違えたりと愛嬌たっぷりなのだが、ベテランの人が情感を込めて読むと、他の人たちもつられるように自分のキャラクターを作りながら読む。徐々に声も大きくなり、俳優たちがアドリブでキャラクターの個性を強めて読むと一段と室内が盛り上がり、目と閉じると、すでに劇場にいるような錯覚をおこすほど場の空気が変わっていくのがわかった。
この芝居はクリスマスに行われる。本番まで約1ヶ月でどこまで変わっていくのか、すッごく楽しみ!