奥田英朗の「空中ブランコ」を読んだ。以前見て大笑いさせてもらった「インザプール」という映画と同じキャラクターが登場する同じシリーズで、奥付では2004年の4月が初版になっている短編集。各物語にストーリーのつながりはないのだが、各物語の主人公はなにかしら心の病を抱えている。相談先の精神科医・伊良部一郎という男が全編に登場する。この精神科医のキャラクターが強烈で面白い。精神科に来るほどの繊細な患者と真逆な、破天荒で子供じみた性格が患者に最初は驚かれ、呆れられるのだが、彼の振る舞いに振り回されている患者も、いつの間にか心の病が癒されていくという物語。とても面白かったので「インザプール」の小説版も読んでみようと思う。


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